データ分析とインテリジェンス

「バズワードの栄枯盛衰モデル」を具体化してみる

■「バズワードの栄枯盛衰モデル」を具体化してみる

バズワードの栄枯盛衰モデルというのを考えたが、モデルだけではよくわからないので、具体的にいくつかのキーワードについてこのモデルを当てはめてみる。なお、学術的調査を行っているわけではないので目下のところは独断と偏見に基づく。

■「マーケティングオートメーション」・・・露出フェーズ

(他も同じようなものだが)最近よく聞こえるけれどもなんだかよくわからないワードで次に来そうなのがマーケティングオートメーション。書籍も発売され露出も増えているようだがどうもいまいち盛り上がっていない感があるのは具体的にどう使うのかイメージができないからか。あれもこれもできると漠然としすぎても伝わらないので、もっと具体的な問題に対してどのような解決をすることができるか、を提案した方がわかりやすいのでは、というのがはたから見ての感想。

■「人工知能」・・・拡散フェーズ

話題になっているわりにはサービスに結びついていないようでまだ拡散フェーズと考えられるが、注目度は高いので具体的なサービスが出てくれば遠からず実績フェーズにはうつるとは予想できる。でも「人工知能を使った○○サービス」って何だろう?

■「ディープラーニング/深層学習」・・・拡散フェーズ

人工知能と言えばディープラーニングというような扱いがされることも多いようだが、本来ディープラーニングは人工知能の一部なはず(ですよね?)。「人工知能」よりは具体的なので先に実績フェーズへ移行しそうだが、そこから一般に広がるかは未知数。へたすると「何やっているかよくわからない」で相手にされないなんてシナリオも。

ALBERT社によるDeep Learningによる画像解析サービスを開始は具体的な問題に対する解決策を提示しているという点でわかりやすいが、これが大きく広まるほど需要はさすがに見込めない。ディープラーニングがどれだけ定着するかは今後このようなサービスがどれだけでるかだろう。

■「データサイエンティスト」・・・迷走フェーズ

もう忘却フェーズかもしれないが、それでもまだ話題にはなるので迷走フェーズとした。個人的にはデータサイエンティストブームを総括するで書いたように、言葉としてはほぼオワコンというか「データサイエンティストは終わったのではなく始まってすらいない」。

■「アトリビューション」・・・忘却フェーズ

3年ぐらい前に少し盛り上がってあっと言う前に消えたワードという印象であるが、これはアトリビューションが「集計はできるのだけれども、それで終わる」であったことが大きいだろう。とはいえ複数メディアの接触を評価することに需要はあるはずなので、きちんとした理論に裏付けられたサービスが出てくれば、名前はともかく同じコンセプトでの再登場の可能性は十分にある。

■「クラウド」「CRM」「BI」・・・生き残ったキーワード

数年たって生き残ったキーワードで思い当たるのは、「クラウド」「CRM」「BI」あたりだろうか。微妙なラインで「ビックデータ」があるが、これはまだ定着とも忘却とも言えないので保留。こう見るとシステムがらみは強いようだ。単に宣伝費が違うだけかもしれないが、これがどういう理由なのか不明なので、今後の観察の課題。

■サービスを見極めるための参考の1つにでもなれば

新しいサービスをコケにして優越感に浸ろうというわけではないが、実体が無いのに宣伝で名前だけ流行らせて焼畑農業的なことばかりしては導入企業は損をするばかりだし、分析業界の発展にもつながらない。この記事がサービスを見極めるための参考の1つにでもなれば幸い。ピンポイントだけで見るのではなく定期的に見ることでフェーズの移り変わりを追えるだろう、というわけで今後も続けるかもしれない。

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タグ:バズワード マーケティングオートメーション 人工知能 ディープラーニング 深層学習 データサイエンティスト アトリビューション


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