データ分析とインテリジェンス

戦略の失敗を、戦術や戦闘で取り戻すことは不可能である・・・『大本営参謀の情報戦記』に学ぶデータ分析(13)

■戦略の失敗を、戦術や戦闘で取り戻すことは不可能である

一握りの指導者の戦略の失敗を、戦術や戦闘で取り戻すことは不可能である。それゆえに、指導者と仰がれる一握りの中枢の人間の心構えが何より問われなくてはならない。(中略)正確な情報的視点から物事の深層を見つめて、施策を立てることが緊要となってくる。現在の日本の各界の指導者は果してどうか。

「戦略の失敗を、戦術や戦闘で取り戻すことは不可能である」はよく聞く言葉であり、実際にその通りである。そして筆者は情報参謀の視点から、「正確な情報的視点から物事の深層を見つめて、施策を立てることが緊要」と言う。どういうわけか日本人には「正確な情報的視点から物事の深層を見つめ」る姿勢が決定的に欠けているような気がしてならない。これは上になったからその姿勢が抜け落ちるのではなく、みんな持っていないからその中から上になった人も持っていないという話だろう。いったいどういうわけなのだろうか。

■情報は常に作戦に先行しなければならない

情報は常に作戦に先行しなければならない。(中略)日本の情報部も、開戦直前まで北方ソ連の方を見ていて、太平洋では惰眠をむさぼっていたのだ。その惰眠のために、何十万の犠牲を太平洋上に払わせてしまったと思うと、情報部もまた、少々の後悔や反省だけでは済まされないものがある。

情報は常に作戦(つまり企画)に先行しなければならないのはビジネスも同じである。事が起きてから大騒ぎして情報を集め出すのは本来おかしいのである。しかし実際はと言えば、警告は無視されて始められたプロジェクトが炎上し、場当たり的な対応と苦しむ現場というおなじみの光景となる。

次回:(14)・・・準備中

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