データ分析とインテリジェンス

経営者・マネージャーに必要なのはインテリジェンス・・・『競争優位の情報戦略』で競合分析を学ぶ(2)

第1回はこちら競合分析・競合調査とは・・・『競争優位の情報戦略』で競合分析を学ぶ(1)

■インフォメーションとインテリジェンスの違い

インフォメーションは事実に基づいている。(中略)どんなに正確で包括的であろうとも、インフォメーションに頼っては、良い決定を下すことはできない。
一方、インテリジェンスは、濾過、蒸留、分析されたインフォメーションの集まりである。行動の拠り所となるよう、変換されている。

インフォメーションとインテリジェンスの違いについて具体的な説明をしている。いろいろなところで様々な人がそれぞれの表現をしており、このブログでもインフォメーションとインテリジェンスの違いを書いているが、共通するのは加工しているか加工していないかである。

日本語で「情報」というと「インフォメーション」と「インテリジェンス」の両方を含むのだが、実際には「インフォメーション」の意味で使われることがほとんどであり、「情報収集」「情報処理」など、とにかくデータを集めて処理することだけに話題が集中することが多いのだが、本来であればそのインフォメーションを加工して、意思決定のためのインテリジェンスにしなければ使えない。その意識が決定的に抜け落ちているためにニュースをみんなに共有してそれで満足する、というようなことが起きる。

■経営者・マネージャーに必要なのはインテリジェンス

管理職が決定を下すために必要なのは、インフォメーションではなくインテリジェンスである。インテリジェンスを別の言葉で表現すれば、知識(ナレッジ)となる。

経営者・マネージャーに生のデータをそのまま渡しても、彼ら自身が分析する時間はない。インフォメーションとインテリジェンスの違いを理解していないと、往々にしてデータをそのまま渡して「それで?」と聞かれるということが起きる。チャーチルのように生の情報をそのまま欲しがる人もいるため一概には言えないので、事前に何が欲しいかを確認した上でインフォメーションではなくインテリジェンスを提供するようにするべきである。

これは自分自身が何かを行う場合も同じであり、単に情報を集め、ため込むだけでは使えない。数を増やすことが目的化してしまうことがよくあるが、はっきり言って無駄である。それを止めたところでどのような影響があるか試しに1週間止めてみればいい。意思決定のためにインテリジェンスの作成に使わないのであれば、そのまま再開することもなくすぐに忘れてしまうだろう。

■インテリジェンスに変換する方法を知っている企業は成功する

インフォメーションをインテリジェンスに変換する方法を知っている企業は成功し、知らない企業は失敗する。

重要なのは、これを理解しているかどうかである。少々極論に聞こえるかもしれないが、長期的に考えれば認めざるを得まい。短期的には運や勢いで通じたとしても、情報を無視して長期的に栄えた国や企業は見当たらない。

とはいえ、いままでインテリジェンスに触れる機会が無かった人にあまり抽象的すぎる話を続けてもピンと来ないというのが正直なところであろう。そこで次回以降、「コンペティティブ・インテリジェンスが企業のためにできること」「なぜ企業は以前にもましてコンペティティブ・インテリジェンスを必要とするのか」を取り上げる。

次の記事 準備中・・・『競争優位の情報戦略』で競合分析を学ぶ(3)

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タグ:競争優位の情報戦略 競合分析 競合調査 コンペティティブ・インテリジェンス


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