データ分析とインテリジェンス

「何を知りたいのか」がわからなければデータ分析は始まらない

■「何を知りたいのか」がわからなければデータ分析は始まらない

データ分析プロセスの始まりは、何を差し置いても意思決定者が「何を知りたいのか」を決めることだ。目的なく分析を初めようとしたところでうまくいくことはまずないし、たとえうまくいったとしてもそれは偶然にすぎない。

そもそも目的が決まっていなければ何を分析するか決めることができない。「データ分析で何か良い結果を出せ」というのは論外としても、「今あるデータを使って何かできないか」とか「せっかくツールを導入したのだから使いたい」とか「今話題になっている方法(2018年時点:人工知能とかディープラーニングなど)でなんとかしろ」とかあるいは分析者が「新しい理論を勉強したので使ってみたい」と言うからやらせてみるとか、とにかく「何が問題なのか」から出発しない分析は失敗するかほとんどが無駄になるだけだ。

しかし実態は世の中の分析の大半はこのうちのどれかであり、目的の無いデータ分析がそれなりにうまくいったとしてもそれはただの偶然である。だからといって思いつきでとりあえず決めればいいというものでもない。それではどうしたらいいのか。

■目的がなければどこを目指せばいいかすらわからない

まず、目的なく始めた分析はとりあえずダーツを投げ、結果がどうだったのかも振り返らずにまた別のダーツを投げ続け、的に当たらないと文句を言うことに例えられる。データ分析も同じで目的の決定とはすなわち「どこを狙うのかを決める」ということだ。まず「何を知りたいのか」という的を考えなければいけない。それが無ければ狙いを定めることはもちろんできないし、とりあえず投げたダーツが当たっているのか大きくはずれているのかすらわからない。これではいくら金と時間をかけたところで永遠にうまくはいかない。なぜならうまくいったかどうかを判断する基準がないのだから。

■「正しい」目的無きデータ分析は無駄である

もし目的が明確であっても、その目的そのものが間違えていればやはり良い結果は望めない。常にその目的が正しいのかは厳しく問い続けなければならないし、間違えていたのであれば修正することをためらってはならない。また、優先順位を間違えて先にやるべきことをやらなければロスが大きくなり、儲けにはなるが社会的に考えて望ましくないのでは長期的に考えれば良いことはなく、それが犯罪行為であればいつか破滅を招く。

■完璧な目標などありえないが、歩みを止めることも許されない

しかし、無限にある選択肢の中で本当に今の目的が最も適切であるかどうかを知ることなど人知を遥かに超えた問題であり、自分が本当に正しいなどと言えるのはポジショントークか根拠のない自信かただの勘違いや思い込みであることが大半であることもまた事実だ。結局のところ何が正しく最も効果の高い目的であるかがわかることはあるまい。

だからといって、完璧だと確信が持てないからと動き始めないのはいけない。そして、自分の考えが絶対に間違いないと思うことはもっといけない。そして、頭の中だけで考えた計画がうまくいくこともない。より良いところへたどり着くためにはやりながら修正していくしか方法はないのだ。

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タグ:データ分析について考えたことのまとめ データ分析プロセス


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