データ分析とインテリジェンス

個人的には残念ながら期待外れ・・・書評・感想『データ分析プロセス』

■総論

『データ分析プロセス』を入手。最初に言ってしまうと、残念ながら期待外れであった。

まず、データ分析プロセスと題名には掲げつつ、プロセスの話がほとんどない。第1章の最後にかろうじて出てくるCRISP-DMについても検索すればすぐに出てくる程度の内容で、正直なところ「今更なんでまた?」というぐらい。もっともこれは発売前から公開されていた目次をみた時点で大したことが書かれていないだろうことは予想していたので、さほど気にはならなかったが。

最も期待していた第3章の前処理・変換であるが、方法のカタログのようになってしまっている。「こういうデータにこんな関数を使うとこうなるよ」との記述はあるが、「なぜそうなるのか」「どういう場合にはどの方法がよいのか」など肝心な議論がほとんど見当たらないので、結局どうしたら良いのかさっぱりわからない。その方法も引用が多く、原書があるならそちらを読めばよいのでは?と思わせる。

第4章も第3章と同様に、データに関数を使うとこうなる、という記述で主に構成されており、どこでどうやってこの本を使えば良いのか困る。4章途中で読むをあきらめたため、後半は未読となっている。もしかしたら分析手法に詳しい人から見たら違う見方があるのかもしれない。他の人の感想が出るのを期待したい。

書評・感想『データ解析の実務プロセス入門』でも書いたように、それだけで膨大な分量になる分析部分については触れず、それ以外の部分に特化した形でまとめた方が良かったのではないか。前処理だってData Preprocessing in Data Miningのように専門書が書けるぐらには分量があるようなので(読んでないので違っていたらごめんなさい)、それでも成立する気がするのだけれども。

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タグ:書評・感想


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