データ分析とインテリジェンス

データ分析プロセスを料理に例えてみる

■データ分析がプロセスであることが解りづらかったら、例えてみよう

「料理は買い物だけでは終わらない、作って食べないと意味が無い」なんてことを言われたら当たり前だと思うだろうが、データ分析に置き換えて「データ活用は分析だけでは終わらない、実行に移さないと意味が無い」とするとどういうわけか機能しなくなる。そこで、データ分析のプロセスを料理に例えてみることで、解りやすくしてみる。

データ分析の各プロセスは、データ分析の全体像「インテリジェンスサイクル」とはを使う。インテリジェンスサイクル=データ分析プロセスと読み替えてもらえばよい。

データ分析の場合 料理の場合
目的の決定 何が食べたいかを決める
要求 注文する
収集 食材の調達
分析 調理
評価 (該当なし)
伝達 配膳
消費 食べる
フィードバック フィードバック

注:評価については、料理の場合は調理したらそのまま配膳になるので該当なしとした。

データ分析と料理を比較すると、データ分析がプロセスであること、消費(=意思決定に活用され、その施策が実行されること)されなければ何の意味もないこと、調理のためには食材を集め、下ごしらえをするのと同様、分析もデータの収集や前処理についても考えておかなければならないこと、そして最も重要なことは、客が何を食べたいかというリクエスト無しに料理人が良い料理を提供するのがとても難しいのと同様、意思決定サイドの要求無しでは情報分析サイドは良い分析を提供できないことなどがよくわかる。

■データ分析で起きる諸問題も料理に例えてみる

データ分析のプロセスの中で起きる問題も料理の場合と割と似ている。ここではよくある、そして重要な話についていくつか例を挙げる。

分析:目的が決まっていないがとにかく儲かる方法を考えろという指示
料理:食べたい料理が決まっていないがとにかくうまいものを作れという注文
対処法:安易に受けるのは危険。とにかく情報を聞き出し手がかりをできるだけ得る。とてもではないが対応できない場合は断る決断も必要

分析:データが手に入らない
料理:食材が手に入らない
対処法:手持ちのデータで行うべきか、代わりになるデータを探すか、データが取得可能な場合はそれまで待つかを時間・コストなど様々な要因から考える。今あるデータで何かできるかを考えるのは自ら選択肢を狭めるだけで良いことは何もない。ただし、検討の結果今あるデータで考えなければならないということはよくある。

分析:分析の結果が無視される
料理:料理を食べてもらえない
対処法:情報量が多すぎる、情報量が少なすぎる、質が低い、当たり前のことしか言っていない、実行が不可能あるいはコストがかかりすぎ、意思決定者の希望に沿っていないなど理由は様々なのでまず自分で解決できる問題かそうでないかを特定する必要がある。

■結局のところは提供する側と消費する側の協力関係が重要

これも当たり前の話だが、分析を受け取る側と分析する側が互いを尊重しあって進めなければうまくいくわけがない。経営者がデータアナリストを雇って適当に丸投げしたり、データアナリストが専門知識を知らない人を馬鹿にするようなことは何も良いことはない。金さえ出せば何をしても良いと考えているような傲慢な客と、どうせ味なんて解らないなどと客を馬鹿にしている料理人の姿を思い浮かべて、自戒としたい。

このエントリーをはてなブックマークに追加

タグ:


最新のブログ記事5件

定期レポートを効率化する
最悪のデータ分析組織とは
「何を知りたいのか」がわからなければデータ分析は始まらない
データ分析で業務委託を使う・外注する方法
データ分析について考えたことのまとめ

ブログトップ > データ分析プロセスを料理に例えてみる