データ分析とインテリジェンス

データ分析を成功させる方法を考える(1)分析者に実行権限も与えたらどうか

■データ分析の失敗に対する経営者・マネージャー側への提案

データ分析の失敗の責任は経営者・マネージャーにあるで、データ分析の失敗の原因としていくつか挙げたが、その中でも

  • ・データ分析で得られた結果を無視する
  • ・実行しない

のあたり、つまりせっかくデータ分析を行ったがそれが意思決定や行動に繋がらず、すべてが無駄になることがよくある。もちろんデータ分析のアウトプットの質の問題もあるだろうが、この場合は改善を要求できる一方で、聞く側の問題の場合は経営者・マネージャー(あるいはクライアント)に対して問題点を指摘することになるために簡単ではない。データ分析が失敗することの責任が聞く側の問題であることの自覚がない場合なおさらである。これはデータ分析者側にはどうにもできないので、データ分析を成功させたいと考えている経営者・マネージャー側はどうしたらいいかについて提案をしたい。

■いっそのことデータ分析者に実行権限も与えてしまったらどうか

1つの解決策としては、分析と改善策を提案させるだけではなく、最初にデータ分析側にそのまま改善策の実行権限を与えてしまうことが考えられる。これならば、分析の結果が使われない、実行されないことでデータ分析が無駄になることがかなり避けられるようになるだろう。

■どのような人にマネジメントを任せるか

とはいえ、データ分析の専門家にディレクションや社内調整、場合によってはさらにベンダーや協力会社への指示出しなどの役割を負わせてもうまくできるかというと疑問ではあるので、データ分析の専門家とセットで、データ分析をマネジメントできる人材を割り当てる方がよいだろう。この人材はデータ分析の知識が専門家とのコミュニケーションが取れる程度にあり、かつビジネス理解がきちんとしている必要がある。今まで無い役割で、特に分析知識が無い人が多く現状ではほとんどいないと言っても良い。

分析者の中でマネジメント向きな人にやらせるか、分析知識が無くても実行能力のあるマーケターなどに任せるかだが、データ分析の導入初歩段階であれば、分析知識といってもごく初歩的なものしか必要ないので後者の方が機能はしそうだ。高度な分析が必要なシーンであればそれなりの規模の企業でチームを作っていると思われるので、その際は前者の方が良いだろう。

■全面委任は危険

実行と分析が同じだと、自分に都合の良いデータだけを集めて独りよがりになるし、失敗した際に評価が下がるのを恐れて失敗を取り繕ったり誤魔化しを行ってしまう危険があるため、本来はお勧めできる体制ではなく、あくまでも暫定処置であることを忘れてはならない。また、完全に委任してしまうのは暴走に繋がり危険なので、定期的に結果を評価するような監視体制は必要だろう。

■本来は経営者・マネージャーが主体となるべき

データ分析がうまくいかない場合にどうしたらいいかわからない人にために今回のような方法を提案してみたものの、結局のところデータ分析を使うのはあくまでも経営者・マネージャー側であることを自身が自覚しないことにはデータ分析は本来の力は発揮できないので、誰かに丸投げするのではなく自身で動かしていくということに力を入れることが、データ分析を成功に導くための第一歩である。

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