データ分析とインテリジェンス

データ分析は内製化するべき5つの理由

■長期的に考えるとデータ分析は内製化する以外の選択肢はない

データ分析を適当に外注に丸投げしてあとでレポートを読むだけでよいと考えているのであれば問題にならないだろうが、企業の意思決定を支える重要な仕事として考えるのであれば、内製化する以外の選択肢はない。その理由は以下の通り。

■内製であるべき理由1・ノウハウの形成と人材育成

データ分析に限らずだが、外に任せるということはそのノウハウが残らず人が育たない。高コストな上に常駐しても社員より長期の定着がしづらい外注を使い続けるぐらいならば、人を探すか育てる方が良い。あまり外注に頼ることが常態化すると変えようとしても変えられず、人件費がかさむ上に社員が育たずさらに外注に依存する悪循環に陥る。

■内製であるべき理由2・実行につなげるための社内政治力学の理解の必要性

データ分析は意思決定者が何を知りたいかを明確に捉えなければ始まらないし、最終的には意思決定者により利用されなければならない。優れた分析を作り出し、いくら正論をぶつけたところで意思決定者が動かなければ無意味になる。そのためには意思決定者の性格、やるべきことの優先順位、様々な政治的配慮などを考えた上でコミュニケーションを取る必要があるのだが、外部の分析者にはそれができないとは言わずとも相当に難しい。

■内製であるべき理由3・外注はリスクが取れない

特に経営者と意見の対立が起こる、あるいは経営者にとって気に入らないことを提言することは、不必要とあればすぐに契約を切られてしまうリスクがある外注に期待するべきではない。これらは社内の人間の役目であるべきだ。もちろん社員だから言いたいことが言えるというわけではないが、外注に比べたらリスクは遥かに取りやすい。

■内製であるべき理由4・速さが違う

外注にとってみれば多くある仕事の1つであり常に優先にされるわけではないので当然であるが、簡単なテストでも自社でやればその日に出来ることでも、外注に出せば1週間ぐらい待たされることはざらにある。それが1度や2度ではなく、外注に任せる間はずっと続くことになる。その間の機会損失はいったいどれぐらいになるのだろうか。

■内製であるべき理由5・生産性が上がらない

人月で常駐する場合は特にであるが、外注にとっては生産性を上げるモチベーションはない。業務量が多すぎることはもちろん、仕様が頻繁に変わったり環境が悪すぎたりといったことで生産性が低くなって時間がかかるほど儲かるのであるから、外注側から生産性向上の提案がないことは当然だ。

■外注するのはあくまでも一時的であるべき。

つまりは長期的に考えたら内製化する、というのが自然なのだがどういうわけかそうならない企業が多いのは不思議である。

とはいえデータ分析に取り組み始めたばかりで社内に人がいなかったり、業務量の増大に採用や育成が追い付かない場合は外注を使うという選択肢を排除する必要はない。ただし、外注を「正しく」利用するためにもやはり考えるべきことがあるのでそちらをまとめる。

このエントリーをはてなブックマークに追加

タグ:データ分析について考えたことのまとめ 経営者・マネージャー向け 組織 役割分担 外注


最新のブログ記事5件

定期レポートを効率化する
最悪のデータ分析組織とは
「何を知りたいのか」がわからなければデータ分析は始まらない
データ分析で業務委託を使う・外注する方法
データ分析について考えたことのまとめ

ブログトップ > データ分析は内製化するべき5つの理由