データ分析とインテリジェンス

(5)情報集約機関の不在とセクショナリズム・・・『日本軍のインテリジェンス』から現在のデータ分析軽視を考える

■日本軍のインテリジェンスの特徴(5)情報集約機関の不在とセクショナリズム

セクショナリズム

陸軍参謀本部と海軍軍令部がそれぞれ独自に情報を扱っており、情報の共有をしなかった。もっとも縄張り意識はどこでも起きる問題のようではあるのだが。とはいえ陸軍と海軍の中の悪さは情報部に限らずで「陸軍と海軍が戦い、余力で米軍と戦った」などと言っている人もいたぐらいだし、暗号解読でも陸軍がある暗号を解読していたのを海軍は最後まで知らなかったという話まであり、ここまで酷いのは他には聞いたことがない。

情報集約機関の不在

仲が悪くて情報の共有がされない上に、情報を集約する機関も存在しないのだから大局的に考えるなどできないだろう。現在はようやくNSCが立ち上がったがどう機能するかはまだ未知数。

■現在のビジネスにおけるデータ分析の場合

企業の中でも部署間の中が悪く連携が取れないのはよく見る風景である。一体とならなければならないはずのリアルとWebがまったく乖離していてデータ分析も個別に行っていることも多い。また、横の連携も無いので部署間で同じツールを入れているのに気が付かず余計な費用を払っていたり、似たようなことをしているのに違うツールを入れて連携が取れないということもある。自分の属している部署の利益を優先するセクショナリズムはここにも現れている。

■これからどうするべきか

これも一朝一夕には解決する問題ではないだろう。目の前のことに集中するからこそ組織への忠誠心が生まれるという面もあるので、一概に全てを否定するのは難しいとはいえセクショナリズムの悪弊はあまりにも酷く、解決のために経営者直結の情報室を作ってそこに集約すればよいかと言うと、今度はその部署がセクショナリズムに陥って権力化しかねず、難しい問題である。

次の記事 準備中・・・(6)戦略の欠如による情報リクワイアメントの不在

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タグ:『日本軍のインテリジェンス』から現在のデータ分析軽視を考える セクショナリズム


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