データ分析とインテリジェンス

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バルチック艦隊ヲ捕捉セヨ - 海軍情報部の日露戦争

日露戦争におけるハイライトと言えば陸では奉天会戦、海では日本海海戦だが、その日本海海戦までに日本がどのようにしてバルチック艦隊の居場所や艦隊編成などを掴もうとしたかをテーマ。というわけで派手な戦闘の描写は無く、むしろ地味な調査活動がメインではあるが、日本海海戦での勝利の一旦を確実に担っていたであろう情報活動に焦点が当たるのはめずらしく、また日本のインテリジェンスの成功例というさらに稀有な例を取り上げている。

舞台はバルチック艦隊の出立からヨーロッパ・インド洋・東南アジア・仏領インドシナ・上海と移り変わり、現地に駐在していたり調査に送り込まれた軍人、協力する日本人、雇われた外国人などがあの手この手で情報を集めながらその居場所を追いかけていく。信濃丸によるバルチック艦隊発見までにこれだけの努力があったことや、戦後のポーツマスだけではなくこんなところでも日英同盟の恩恵があったことは知らなかった。

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敗北の理由 日本軍エリートはなぜ迷走したのか

日本の情報軽視についてはたびたび触れているが、この書籍でも情報軽視によってどれだけの失敗が繰り広げられたかが延々と記述される。さらに加えてアメリカ側との違いをまざまざと見せつけられ、正直なところ読んでいてうんざりする。

情報無視の上層部、自分の願望で物事を考える司令官や作戦部の参謀、事実を報告してはののしられたり脅される情報担当者、外国の政権に近づきすぎていいように操られる外交官とよくもまあここまで失敗するものだという話が延々と続く。たまに成功例が出てくるがそれは相変わらず特定個人の頑張りであり、それが組織として生きることはない。

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「諜報の神様」と呼ばれた男

第二次大戦における日本のインテリジェンスが総じていかに悲惨なものであったかは『[[大本営参謀の情報戦記]]』を一読すればよくわかるが、それでもごくわずかながらインテリジェンスの重要性に気づき、ときには組織に邪見にされながらも活躍する個人がでる。福島安正や明石元次郎は有名であるが、例外の1人が本書で語られる小野寺信である。

ポーランドやエストニアの情報機関員との関係を築き、ヒューミントにより重要な情報を手に入れる活躍ぶりは本書を読んでもらうとして、小野寺信の活動も、日本のインテリジェンスの特徴である

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太平洋戦争裏面史 日米諜報戦

真珠湾、フィリピン・ガダルカナルなど南方の残留諜者、珊瑚海、ミッドウェー海戦、零戦の技術、ダンピール海峡の悲劇、山本五十六暗殺(海軍講事件)、海軍乙事件、台湾沖航空戦と題名に日米諜報戦とはあるけれども真珠湾を除けばあとは一方的に日本が情報で失敗し、やられる話。

暗号が解読されているにも関わらずその事実に思いもよらない、解読されているのではないかと指摘されても気が付かない、重要な情報を取られても問題にならない、あげく戦果を大きく見積もりすぎて判断を間違える・・・と、どうしてこんなにダメなのかというくらい失敗が続く。

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