データ分析とインテリジェンス

10倍ラクして成果を上げる 完全自動のExcel術

■書評・感想・・・本当の使い道は、将来性のある人材を探し出すための道具として使うことである。

VBE+カスタマイズで自動化・効率化を行うための入門書。基礎的な使い方をかなり丁寧に説明しているのでエンジニアやデータ分析担当者など普段から使っている人には簡単すぎるレベル。大げさなタイトルにつられて買ってもあまり使い道はないだろうが、この書籍の本当の使い道はそんなところにはない。

この書籍を渡してその人がどうするかで将来性を見る

単純作業に時間を費やしている人にこの書籍を渡し、自分でやってみることを勧めてみる。その後どうするかでその人の将来性はかなりわかるだろう。

  • ・7割の人は、「もっと簡単にできればいいのに」と文句を言っても何もしない。あるいは「時間がない」など言い訳ばかりで実行しない。このレベルの人は言われたことを言われたようにしてくれればそれで十分であり、今後大きく伸びることは期待できない。
  • ・2割の人は、書かれていることだけを忠実に再現する。なのである問題に対して具体的に「この方法にはこのページのこれを使う」と教えればその部分はできるが、応用が効かず自力でそれ以上の改善は望めない。可もなく不可もない人。
  • ・1割の人は、書かれている内容を行い、さらに自分で勉強を進める。ほんの短い間に他の人とは劇的に生産性に違いが出る。この人材を1人見つけることができれば、100冊買って配ったところであっという間に元は取れる。

要するに、ExcelVBAというちょっと難しそうなことに取り組む態度を見れば、一事が万事ということで大体予想がつくということだ。いくらやれば効率化できると言ってもPythonなどで0からいきなりプログラムを書くことはには抵抗がある人がほとんどなのであまり差が出ないが、みんな使うExcelでかつよりとっつきやすいVBE+カスタマイズでもダメなら他に何をやっても難しいだろう。もちろん向き不向きもあれば、さほどデータをいじらない人には当てはまらないこともあるとはいえ、大きくはずれることは考えにくい。

なお、例外として「できるけれども、効率が良くなったら他の仕事が増えるだけだからやらない」という人がいる。この手の人はそれを大っぴらではないにしても内輪では公言していることもあるが、必ずしも待遇だけが原因ではないところが悩ましい。

まずはどれにしようかと迷ったならば選択肢の1つとして

大分話がずれてしまったが、前著『わずか5分で成果を上げる 実務直結のExcel術』も同じように効率化をテーマに書いており、新入社員や事務員などであればこちらを先にしてもよいのでは。

Excelに関する書籍はたくさん出ているが、この著者の書籍は分量も少ないので読みやすいと思う。3年は使えないかもしれないが、まずはどれにしようかと迷ったならば選択肢の1つとして考えることができるだろう。

■目次

  • 1章 あなたの業務の大半はExcelが自動でやってくれる
  • 2章 難しいイメージを覆す超簡単マクロで効率化
  • 3章 繰り返し作業を撲滅する「使い捨てマクロ」の基本を楽しくマスターしよう
  • 4章 毎日の定型業務をラクして瞬時に終わらせよう
  • 5章 時間を要する作業もほんの数秒でラクに片づけよう
  • 6章 まだまだある時短ワザ マクロ+関数で究極の自動化を実現しよう

■概要

題名10倍ラクして成果を上げる 完全自動のExcel術
著者奥谷 隆一
出版社インプレス
発売2016/03

大好評のビジネスExcel書、待望の第二弾。驚くほど簡単なマクロの新常識!プログラムの勉強不要の「使い捨てマクロ」で、Excel業務を今より10倍速く、10倍ラクにこなせます。業務を自動化して瞬時に終わらせるテクニックを、テキスト+画面でわかりやすく解説。毎日行う事務作業から、時間を要する集計・分析作業まですべてワンクリック!マクロ+関数で実現する、究極の自動化テクニックも紹介。部下へのプレゼントにもオススメです。文中サンプルファイルのダウンロード特典付き。(出版社HPより)。

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タグ:書籍 Excel データハンドリング 効率化 自動化


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